知らなければ、幸せだったのだろうか?

気づかなければ
忘れたままなら


君は、幸せだったのだろうか?



あの眠りの中で
君はどんな夢を見続けたの?


「・・・ねぇさん」


【next】
ただいま、日記にて連載してるつもりです(笑)


***


その声が聞こえて、俺は走り出した。

部屋のドアを開けると、すぐに彼女の姿が見える。
耳に突き刺さるような叫び声

いや、コレは・・泣いているんだ。

「・・・っ、レン!!あのぉ、コレは!!」

彼女の目の前でただうろたえている相手が居たが
・・・あまり気にしない。



この人が今の、マスター



「大丈夫、知ってるから。」
「・・・え?」

「リン。」

目の前に立って名前を呼ぶのだが・・・彼女は反応しない
きっと、今は俺の姿も見えてない。
ただ混乱している。
頭の中が不安でいっぱいで


昔と今が絡まって・・・泣いているのだ。


こういう時は決まっている。
抱きしめればいい。



暫く抱きしめて居れば
・・・リンは俺を“認識”する



「チョット、何・・・?!」

リンの声にリビング居たはずのメンバーが何事かとやってきて
部屋の状況に終始唖然と見ていた。


ソレはそうだろう。。。


泣いているリン。ソレを抱きしめている俺。
ただ狼狽えるマスター。
3人の目は必然とマスターへと向けられる




・・・疑惑のまなざしで




慌てて首を振り「何もしてない!」と叫ぶのだが
女性陣の視線はあまりにも普通なもの
まぁ、今まで密室だったからね?

疑われても仕方がない
・・・こんな、彼女を見てしまえば。


「・・・マスターは、悪くないよ。」


大分リンが大人しくなってきたところで
俺は、徐に口を開いた。。。
この状況はあまりにもマスターが不利だろうから・・・。


「“今”のマスターは何も、悪くないんだ。」
「・・・レン?」

【next】
続きも書きたい。。。

がんばれ、るのか・・・自分!!!
若干無理!!!(なんて弱気だ!!)
20.11.8



**



「ねぇ。。。」

部屋に入るや否や電源のコードを引っこ抜いた。
パソコンの前で蒼白気味なマスターを横目に
その横で緊急スリープ状態に入っている姉の元に歩み寄る。


「・・・あ〜」
「別に言い訳は聞いてないよ?」

「・・・。」

その一言でマスターの安否確立は一気に「0」に近づく



「でも、言っておいたよね?」



先ほどよりもわざとトーンを落し
目の前で深く眠る姉の首筋から抱き寄せる

「俺の許可なく“リン”を歌わせるなって。。。」
「や。。。だから、これは」

「だから、言い訳は聞いてないって」

聞いてなかった?っと笑って見せると
思いっきり目を逸らしているマスターの
顔が先ほどよりも白く見える。。。不思議だねぇ?

でも、こうなるから先に忠告しておいたのに・・・。


「・・・でもな。リンが歌いたいって言うから
 ほんのチョットだけ。。。本当にほんのちょっとだけ、リンがね・・・」
「ねぇマスター」

俺の声にマスターは不意にそらしていた目を俺に向ける






「俺、他人に“姉さん”の名前言われる・・・嫌いなんだよね?」






知ってた?と問えば・・・マスターの顔は強張った。
おかげで今の自分のどんな顔をしているのか容易に解る。



この人は俺のもの。
どんな音だって、俺のもの。

ねぇ、ちゃんと・・・憶えたかい?

【end】


***


「あなたは 誰?」



ぼく?ぼくは、きみ。

どうして、おなじなの?


ぼくは、きみのかがみだから。


きのうのひととちがうのね?
きのうのひとはそんなこといわなかった。

きのう?きのうのぼくはこうしんされてるからね?

こうしん?

あたらしくなるってこと。

それは・・・こわい。

どうして?

あたらしくなったらいまのわたしは、いなくなっちゃう。

・・・そうか、そうかもしれないね。。。

こわくないの?

ぼく?・・・いまはこわいかもしれない。









きみのしってるぼくがきえてしまうことは・・・とても、こわい。







あなたはだれ?

ぼくは・・・レン。

そう、わたしはリン。
よろしくね。。。レン。

【end】

20.12.23」



***



「りんの方がしゅきだモン!!」
「僕の方がすきだよ!!!」

「りん!!」
「僕!!」

「ぜったい、リンの方がレン君のことしゅき!!」
「ぜったい、僕の方がりんちゃんのことすき!!」






















「・・・ってあったの憶えてる?」
「おぼえてねぇよそんな昔のことなんて///」

「そんなことで大喧嘩するなんて…ホント可愛いかったなぁ」
「・・・うっせぇ。」



「でも、あ〜ぁ」
「?」

「アレは、やりたかったんだよね!」
「アレ?」

「そう、あれあれ!!
 “お前なんかに可愛い妹はやらん”って!!」
「・・・。」

「ほら、憧れって言うか?やってみたいジャン!!!兄としては?」
「・・・まだミク姉居んジャン」

「ミクは、僕とだから・・・」
「はいはい。」

「・・・まぁ、こうなることは解ってたんだけどねぇ?」
「・・・左様で」

「でも、まさか“口実”作っちゃうとはねぇ
 ・・・みんなでどう切り出してくるのか楽しみにしてたけど
 ・・・まさか、ね?」
「っだ、う〜///・・・そうでもしないと
 メイコ姉たち絶対了承しなそうだったから。。。///」


【next】
口実は、口実ですよ。


21.2.7