うちの姉はやたらと傍にいる・・・割りに?
「別にレンと一緒に居たいわけじゃないんだから!!!
レンが寂しいと思って傍にてあげてるだけなんだからね////」
うちの姉は、ツンデレに属す。
結構きゃんきゃん鳴くので
「・・・別にリンが傍に居なくても寂しくないよ、俺?」
そう言うと・・・
途端に傷ついた顔をしてうつむいた。
・・・う。今のやっぱり、酷かったなぁ?
思わず触れようと手を伸ばしたところで・・・姉は顔を上げ
「あ、リン?」
「・・・っ、リンだってレンが傍に居なくたって寂しくないもん!!!!!」
あ〜ん!!!っと声を上げて部屋をかけて出て行ってしまう
そんな、涙いっぱい溜めて言わないでくださいよ。。。
とりあえず行き場のなくした手を下ろして
・・・暫く待つ。
*30分後*
部屋の時計を見ながら体制を変えて
そろそろかな?と部屋のドアに目を向ける。
すると・・・コソッとドアが開きひょこりと姉が顔を出す。
「・・・そっち行っていい?」
「うん、どーぞ。」
おいで。と自分の膝を叩くと
おずおずと歩み寄りちょこんと膝に座る。
きゅんと小さくまとまっていてくれるのでなんとも抱えやすい。
俺から離れる30分。その時の様子を俺は知らない。
・・・でも、家族は知っているので聞いてみた。
姉さんはきょろきょろと落ち着かないらしい。
時計を見て、座りなおして。雑誌を取っては捲って閉じて
うろうろ動いて・・・俺の所に戻ってくるらしい。
そんな様子見てみたい。
けど、俺の前ではそんな態度一度も見せたことがないから
今度カメラでも仕掛けようと思う。
可愛い可愛い俺の姉さん。
なんだかんだで、俺は姉さんにメロメロなのです。
【end】
弟×姉さん。にまとまりました。
21.2.7
「人の悲劇を笑えばいい」
みんな笑えばいい。
「・・・嫌いなんだよ!お前、なんか。。。」
吐き出した言葉は戻ってこない。
ソレを知っていて、ワザと吐き捨てた。
目の前の自分とよく似た顔はゆがんで見える。
女子達だってよくやる日常会話。
でも、ソレは男同士ながらそれはレベルが上がる。最低なレベルが。
自分のお気に入りであれば年上だろうが年下だろうが関係ない
数々飛び交うソレはソレはあられもない彼女たちへの妄想話。
あまりにも行き過ぎてばれたら限りなく
死にたくなるであろうな…そんな話ばかり。
そんな話の中に上がるのが
自分の身内だったら・・・どうだろう?
耐え難い屈辱でしかない。。。
少なからず、俺にとっては。。。
柔らかな髪が薄暗い部屋のシーツに広がり
滑らかな肌に指先で撫でるたびにあげる
甘い声にと溶けるような吐息
何度となく夢に見たことか
何度となく思い描いたことか
何度となく、汚してきたことか・・・
「・・・嫌い、だ」
目の前のよく似た顔は
驚きのままただ声さえも出ないらしい。
そんな顔が見たなくて
きつく抱きしめた。
骨もなにもかも
砕くいてやりたい
なにもかもぐちゃぐちゃになって
一つに戻ればイイのに・・・
あぁ・・・誰が、好き好んで
双子の『姉』なんかを好きになるかよ。
みんなみんな笑えばいい。
人の悲劇に、笑いしねばいい。
好きなんだよ。
愛してるんだよ。
「・・・っ姉さん、なんか。」
おかしくなりそうだ。
【end】
・・・おかしいのは、私だ!
***
「レンは、弟…だよ」
「うん、今まではね?」
息がかかりそうなほど近くに居る。
こんなに間近に顔を見るのはいつぶりなんだろう?
子供の頃から無邪気に一緒に遊んでいた弟が
一緒に育ったのに
いつの間にか、身長を抜かされ
いつの間にか、声も低くなって
手も大きくなって
もう、腕相撲なんてしたら勝負は見えているし
・・・何より、昔はしなかった顔をするようになって
「・・・レンは、弟。なの。」
「聞き分けのいい弟。でしたでしょう?でも、ね?」
私の知らない顔をする。
「俺の中ではリンはそういう対象だったんだよ。ずっと、ずっと」
私の知らないレンは私の知らない声で囁く。
「だから、憶えていて」
たどるように這い上がるその指先に
体がビクリと跳ね上がる。
「絶対、俺のものにしてやるから。。。」
「覚悟していてね?」と
いつもの弟の顔で笑ってみせる
けど、にじり寄られて逃げ場なんてない。
この部屋にも、このココロにも
あぁ、お願い。
これ以上私の中に入り込まないで・・・
双子なんだよ?わたしたち。。。
【end】
たまには双子であることをあぴーるしたかった。。。